解答:90°
角アは45°とすぐにわかりますが、角イと角ウの角度をそれぞれ求めようとしても、この問題は解けません。そこで工夫して、角イと角ウの合計が求められるようにします。

解説その1


角ウの下に角イが来るように、三角形ABCをつくります。この三角形は、辺ABと辺BCの長さが等しく、かつ角ABCは角イの三角形の2つ角の合計なので、直角となります。したがって、三角形ABCは直角二等辺三角形であることがわかり、その底角である角BACおよび角ACBはそれぞれ45°となります。ゆえに、角イと角ウの合計は45°。これに角アの45°を足して90°となります。

解説その2(中学3年で習う三角形の相似条件を使った解き方。)
下の図のように、角ウがある正方形に対角線を引き、それをさらに伸ばして三角形AB'C'を作ります。この三角形は、辺AB':辺B'C'の比が1:2で、かつ角AB'C'は直角です。また三角形ABCも辺AB:辺BCの比が1:2で、かつ角ABCは直角なので、三角形の相似条件のうちの「2辺の比とその間の角が等しい」が成り立ちます。ゆえに三角形ABC∽三角形AB'C'となり、角ACB=角AC'B'=角イが導かれるので、角ア、角イ、角ウの合計は90°となります。



解説その3
高校生以上でしたら、角イと角ウの合計は、次のようにして簡単に求めることができます。